4年目にして掴んだ昇格

 
 2012年卒業の浅野です。この度は創部100周年おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 
 2008年に女子部(当時)の50周年パーティーに参加しました。入部したてでしたので右も左もわからない状況でしたが、「2016年には男子部(当時)の100周年を迎えるらしい、みんなその頃にはどうなっているのかな」と話をしていたのを鮮明に覚えています。そこから8年、あっという間に今年を迎えてしまいました。この8年間で、男女が1つの部となり、環境がさらに整い、学生たちもテニス以外の面でも多くのことを学び成長できる立教大学体育会テニス部になりました。これもOBOGの皆様の変わらぬ愛情によるものだと感謝しております。私も4年間でたくさんのことを学ばせていただきましたことに感謝申し上げます。

 私たち2012年卒の代は、「2部昇格」を唱え続けた4年間でした。入部した時点で3部に属していた立教大学は、3部の中では上位には入れるものの、なかなか2部の壁を乗り越えることができずにいた状況でした。1年時は入れ替戦に掛かるものの東海大学に敗れ、2年時も同じく入替戦で東海大学に敗れ、3年時は入替戦に掛かれず、4年時も東海大学との入替戦の末、7年ぶりの昇格をすることができました。アスリート選抜入試が導入されて数年、実績のある後輩たちが入部してくる状況であり、且つ私たち4年生が誰もレギュラーに入っていない中、最後の1年間はどのようにチームを作り、どのようにチームで団結して戦うかを考えた1年でもありました。時にはぶつかりましたが、後輩にも同期にも恵まれ、OBOGの皆様含めた全員で入替戦の切符を手に入れ、昇格を果たせたと思っています。最後の年、3部は非常に混戦しており、1位通過になるか2位通過になるかは、ライバル明治大学と上武大学のNo.1シングルスの結果次第という状況であり、監督、同期と一緒に試合会場となっていた早稲田大学東伏見のコートまで見に行き、隙間から祈るように試合を見ました。当時2部の5位6位の間には大きなレベル差があり、何としても1位通過したいという気持ちと共に、3度目の正直として東海大学に勝って昇格したいという想いがあったと思います。どうにか1位通過ができ、入替戦に挑んだのを覚えています。

 4年目にして掴んだ昇格は、非常にうれしい経験でした。嬉しくて涙する経験は人生で何度訪れるでしょうか。どんなに一生懸命取り組んでも、4年間で昇格を経験できない方もたくさんいらっしゃいますし、むしろ降格を経験してしまうこともあります。そういった中で、昇格という貴重な経験をさせてもらえたことに感謝するばかりです。100周年を迎える今年、チーム一丸となって戦えば、きっと昇格を果たせると信じています。

平成24(2012)年卒 浅野亜由美