後輩たちへ ~ 立教大学テニス部で得たもの~

提供者: 平成12年(2000)-斎藤征爾。 年度: 平成12年(2000)。 区分: 寄稿文
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平成12年(2000)斎藤征爾

 私が立教大学を卒業してから、早いもので16年経とうとしております。
この寄稿文を書くに当たって、現役時代を振り返り、今でも心に残っている言葉、教訓を記載したいと思います。後輩、現役の皆さんも参考にして下さい。

 
「練習は嘘をつかない」
 村木先輩によく言われました。練習で出来ないことは、試合でも出来ません。練習で出来ることを増やし、試合に臨むことが重要です。
 
 
「勝てば、世界が変わる」
 勝つために練習して、その成果が出ると自信になります。更に勝てなかった相手、格上の相手に勝てるようになるとまさに「世界」が変わります。言葉では説明しにくいのですが、この分岐点を是非感じて下さい。
 
 
「試合は勝負する前に決まっている」
 いかに日々の準備、練習が重要かということです。「試合をしなければ分からない」という考えもありますが、勝ちパターンを練習で多く準備できれば、結果は見えてきます。
 
 
「いかに自分のペースで戦えるか」
 自分のペースで試合を進められれば、良いのですが、そうでは無いときにどうするか?自分のテニスが崩されないように試合を進めることが重要です。
 
 
「上級生は下級生に負けてはならない」
 上級生は下級生の模範となって、練習し、結果を残さないと後輩に示しがつかないと、私は現役時代に考えていました。
  

「雰囲気は良くも悪くも伝染する」
テニス自体は個人競技ですが、テニス部の活動は団体行動も重視されます。練習中のワンプレーに手を抜く、もしくは最善を尽くす、といった小さな所でも仲間は見ています。練習、試合中等で流れが悪いときでも自分の振る舞いで全体の雰囲気は変えられます。

 
私は現在、転勤により広島で勤務しており、リーグ戦での応援が近年できておりませんが、現役の皆さんには新たな100年を築くべく、活躍を期待しています。

また、日々の練習、試合をする中で生じる「個人重視or組織重視」、「結果orその内容」という相反する悩みは、仕事をしている今でも状況によって変化する永遠のテーマです。しかし、仕事上での難問解決にも、テニス部で経験した考え、教訓が活かされています。

最後に、テニス部のOB、先輩、同期、後輩方から、テニス部時代また卒業後も、たくさんのご指導、ご協力を頂いたことに大変感謝しております。

どうもありがとうございました。