セントポールテニス部を振り返って

提供者: 昭和58年(1983)-井上勇人。 区分: 寄稿文

 
 
 まずは、立教大学体育会テニス部100周年おめでとうございます。
 100周年の記念に各代の寄稿文を書くということで、あまり内容がないと思いますが、簡潔に私のテニス部生活を振り返って思ったことを書かせていただきます。

 私のテニス部のスタートは立教中学校のテニス部がスタートでした。その頃、私にとってテニスは、すべてが新鮮で、素振りからはじまり、当初半年間は、打つ時間も一年生は最後10分程度でしたが、面白くて面白くて休日などクラブ以外でも、壁打ちをしたり、近くのコートに行ったりして、テニスに夢中でした。
 その後、立教高校のテニス部で厳しいコート整備や練習を経験し、大学のテニス部では、練習の厳しさ以外に、OBとの接し方や自分達で考えて練習することを経験し卒業したのですが、今の私がこの12年間を振り返ってみて感じることは、
1つは、この12年間で経験したとても深い喜び、悲しみ、怒り、楽しみ、いろいろな感動、普通の学校の生活だけでは味わえない経験がその後の人格形成の大きな要素になっていると思うことです。
2つめは、この12年間、あるいは、4年間をいっしょに過ごした仲間や先輩、後輩達と社会人になった今でも、深い繋がりで、助け合ったり、励ましたり、認め合ったり、競ったり、いろんな意味で、刺激になっていると思うことです。

 この2つのことは、言葉にかえると何だか普通に思えるかもしれませんが、年を重ねるにあたり非常に大切な財産に感じてきます。このことが今の私が立教テニス部12年間を振り返って、感じることです。

 立教大学体育会テニス部は今後、101周年102周年とさらに歴史を刻んでいくと思いますが、これからも後輩たちの活躍を陰ながら応援していますので、頑張ってほしいと思います。