立教大学体育会テニス部創部100周年 祝辞 

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駿台庭球倶楽部会長

名黒 明徳

立教大学体育会テニス部、セントポールテニスクラブの皆様、創部100周年を迎えられ誠におめでとうございます。心よりお慶び、お祝い申し上げます。

日本のテニスの始まりは138年前(1978年)横浜山手公園ローンコートからとお聞きしていますが立教大学体育会テニス部創部から僅か38年前です。

立教大学の諸先輩方には長きにわたり、関東の大学テニス部のお手本として後輩を指導され大学テニス発展に寄与されましたこと心より敬意を表します。

また日本テニス界に於きましても多くのデ杯選手、全日本選手を輩出され、今尚ご指導されている方々が沢山居られるとお聞きし流石、立教大学と思っております。

立教大学と明治大学の定期戦が始まりましたのは1946年(昭和21年)丁度70年前で戦後1年目であります。原爆投下の瓦礫地広島でその年に生まれました私は、定期戦と同い年ということなり、何か運命を感じております。

在学時の昭和40年から43年の時代は関東大学リーグ一部4校、慶応、早稲田、立教明治でした。技の立教と粘りの明治の戦いで当時は5セットマッチでしたが早く終わる時は立教の勝ち、長引けば明治の勝ち、そんな記憶があります。

長い歴史の中では2部3部リーグに落ちることも時折有りますがご承知の通り1部に復帰することは大変な困難と努力が必要です。我々も何度も経験しましたが高校生の勧誘から始まり4年間で育て上げることで、長期に渡り、一長一短ではいかないということです。

立教大学に於かれましては関東大学リーグ早期1部復帰されますことと、良きライバルとして良き友としてお付き合いいただき、これからまた100年、明立定期戦が途切れることなく続くことを切望しております。

このところ男子の錦織圭選手、女子の大坂なおみ選手の素晴らしい活躍で注目を集めておりますが、大学テニスはその陰に隠れ相変わらず余り報道されない目立たない状況です。一時はテニスが強ければ良いとか、テニスをしていれば良いという時期が有りましたが、学生の本文である文武両道を目指して努力してこそ、改めて大学テニスであると考えます。立教と明治が大学王座で戦う日が来ることを改めて信じ、お互い切磋琢磨しようではありませんか!

100年の筋目にあたり立教大学体育会テニス部の益々の発展とセントポールテニスクラブの皆様のご健勝を祈念いたしますと共にこれからも末長くお付き合い頂く事をお願い申し上げ、お祝いの言葉とさせて頂きます。