立教大学体育会テニス部創部100周年をお祝いして

公益財団法人日本テニス協会

会 長   畔 柳 信 雄

 

立教大学体育会テニス部が創部100周年を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。

また貴テニス部の長年の活動と日本テニス界への多大なる貢献に対して日本テニス界を代表して厚く御礼申し上げます。

 

1874年貴学がチャニング・ムーア・ウィリアムズ主教によって、東京築地の外国人居留地に私塾“立教学校”として設立され、やがて貴テニス部が創部された1916年は、我が国のテニス界は未だ黎明期であり、日本テニス協会の前身である日本庭球協会も前年のデビスカップ初参加を機に1922年に発足いたしました。

 

立教大学体育会テニス部は幾多の困難な時期も乗り越えられ、我が国における学生テニス界の雄として、1929年第1回全日本学生選手権の単準優勝から始まり、我が国を代表するデ杯選手、全日本選手権単複優勝者、全日本学生単優勝者、単複準優勝者やユニバーシアード代表選手等の名選手を輩出されました。また多くの貴テニス部卒業生の皆様が、日本テニス協会をはじめ各地のテニス協会の運営発展にご尽力されてきましたこと、あらためて感謝申し上げます。

 

また、貴校と同様にミッションスクールである関西の雄、同志社大学との対抗戦である「同立定期戦」は88年前の1928年より開始され、当時の交通事情を鑑みますとこの英断には驚きを禁じえません。この同志社大学との対抗戦はテニス部から始まり、他の運動部にも拡がり総合の体育大会に発展したと伺い、貴テニス部の先見性と伝統と歴史に大いに敬意を表したいと思います。

 

日本のテニス界も、錦織圭選手の大活躍で大いに盛り上がりを見せつつあります。日本テニス協会として今後とも学生テニス界の飛躍のみならず、広くテニスの普及と強化になお一層努めて参る所存でございますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 

テニス界の発展に尽くされた立教大学体育会テニス部、そして歴代のご関係各位に、創部100年の節目にあたり、あらためて感謝申し上げると共に、今後のますますのご発展をお祈りして、お祝いの言葉と致したいと存じます。